人種差別と自分勝手

CNNに、メーガンさんが叩かれるのは彼女が黒人だからである、という記事が出た。彼女は半分は白人であるが、一滴でも黒人の血が入っている人は通常、黒人、有色人種と見做される。このこと自体、差別的であることは間違いない。また、イギリスでもアメリカでもどこでも、黒人だから、というだけの理由で差別する人はいる。

だが、メーガンさんが批判されている行いのいくつか、たとえは、

環境保護を口にしながら、プライベートジェットを多用する

自分たちのプライバシーを守るためと、住居の改修に3億円以上の英国民の税金を使う

○5千万円のベビーシャワーを受け、その費用はセレブの友人に払ってもらう

衣装代が高過ぎる

などは、肌の色とは関係がないように思える。要するに、王室の一員の行いとしては賢いとは言えない。

今回、「シニアロイヤルを引退し、イギリスと北米を行ったり来たりしながら暮らし、経済的にも独立をはかる』という声明を(それこそシニアロイヤルに事前の相談なしで)出しているが、この行為も子供っぽく、自分勝手に見える。どなたかが書いておられたが、社長(女王)に決定権がある事柄を、社長に相談もせず、なんの了解もなしで、発表してしまうようなものである。

夫妻が受け取る全金額のうち、5%分の王室からの支給金は辞退するそうだが、イギリスの家は維持、95%の父親の公領からのお金を辞退するとは言っていない。警備の費用にも触れていない。爵位も手放すとは言っておらず、爵位を登録して、それで収入を得る計画らしい。この爵位の商品化は、メーガンさんが契約したアメリカのPR会社のアドバイスと言う。つまり、王族の特権を手放すつもりはないが、好きにやらせて欲しいと言っている訳だ。自由が欲しければ、特権を手放すべきではないか。

私は特に王室、皇室などのファンではないが、エリザベス女王が気の毒で、同情する。イギリスには王室ファンもいるが、モナーキー、君主制、に反対の人もいる。私は毎日BBCの記事を読むが、女王は英国民の支持無くしては、君主制が存続できないことを十分理解している、と感じる。

イギリスはEU脱退で、経済その他で深刻な問題を抱えることになる可能性も高い。王室も政府も、去年に引き続き、デコボコ道になりそうである。

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